導入事例
ブロンコビリーが進める臨店業務の可視化
店舗チェック機能で、現場改善とマネジメント品質の向上へ
株式会社ブロンコビリー コーポレート本部 情報システム部
システム企画課 課長 大中 繁典氏/近藤 健稔氏
「StoreFIND(SF Gizmo)」は、本部と店舗間の情報共有や、店舗運営に関わる確認業務を効率化し、多店舗展開における業務品質の向上を支援します。備長炭を使用したステーキ・ハンバーグ、ビュッフェ(サラダバー)、大かまどごはんなど、店舗での食体験を大切にしているブロンコビリー様では、エリアマネージャーによる臨店時の確認業務を標準化し、改善指示や店長とのやり取りを可視化するため、「StoreFIND(SF Gizmo)」の「本部ワークスペース」を導入しました。
今回は、導入を進めた情報システム部の大中氏と近藤氏に、導入前の課題や選定理由、店舗チェック機能の活用状況、今後の展望についてお話を伺いました。
※本記事では「StoreFIND(SF Gizmo)」「店舗チェック機能」上に作成した、エリアマネージャーによる臨店時の確認シート・運用を「臨店チェック」と表記しています。
報告書や会議では、臨店時の指導内容や現場の温度感が見えづらく、改善までにタイムラグが発生していた。
店舗チェック機能により、臨店時の確認内容や改善指示を記録・共有。店長とのやり取りも見える化され、店舗改善とマネジメント育成に活用できるようになった。
報告書では見えにくい、現場の状況を把握したかった
—「StoreFIND(SF Gizmo)」の導入を検討された背景を教えてください。
近藤氏:
特に課題としてあったのは、エリアマネージャーが店舗に行った際、店長とどのようなやり取りをしているのか、現場で何が起きているのかが、営業部長から見えづらかったことです。報告書として情報は上がってきますが、それだけでは現場の温度感や、実際の指導内容までは把握しきれません。報告書を共有するためのツールではなく、現場の声や状況をできるだけ新鮮な情報として把握できる仕組みが必要だと考えていました。
—導入前は、どのような方法で臨店内容を共有されていたのでしょうか。
近藤氏:
従来は、ExcelやPowerPointなどを使い、後から会議で共有するような運用が中心でした。ただ、その方法では報告会まで情報をためておく形になるため、早くても1〜2週間のタイムラグが出てしまいます。改善がすでに進んでいる場合でも、後から情報を確認したときには状況が変わっていることもあり、リアルタイムに近い形で状況を把握できる仕組みが必要でした。
運用に合った提案と、シンプルな使いやすさが決め手に
—複数のサービスを比較された中で、「StoreFIND(SF Gizmo)」を選ばれた理由は何ですか。
近藤氏:
同じような条件で複数社に提案を依頼しました。その中で「StoreFIND(SF Gizmo)」を選んだ理由は、大きく二つあります。一つは価格面です。もう一つは、当社の運用を理解した提案をしてもらえたことです。単に機能を紹介するだけではなく、当社がどのように運用していくかを考えた提案だったため、導入後のイメージがしやすかったと感じています。
—機能面では、どのような点を評価されましたか。
近藤氏:
良い意味で、余計な機能が多すぎないところです。
多機能であることは魅力の一つでもありますが、現場に浸透させるうえでは、使う機能がわかりやすいことが重要です。「StoreFIND(SF Gizmo)」は、当社が使いたい機能に絞って運用を始めやすく、「まずはこれを使ってください」と現場に伝えやすいシンプルさがありました。使う人が迷わず始められることは、導入を進めるうえで大きなポイントだったと思います。
新しい臨店チェックの仕組みを設計・定着
—臨店チェックは、どのように設計されたのでしょうか。
近藤氏:
今回の臨店チェックは、既存の帳票をそのまま置き換えたものではありません。「StoreFIND(SF Gizmo)」の店舗チェック機能を活用し、項目の使い方や運用方法も含めて、新しい確認業務として設計しました。
チェック項目は、店舗で働いていた経験を踏まえ、店舗改善につなげるために何を確認すべきかを考えて作成しました。当初は30項目以上を想定していましたが、実際の運用を考えて項目を絞り、店舗に入ってから退店するまでの動線に沿って確認しやすい順番に並べています。
—導入・定着にあたって工夫されたことはありますか。
近藤氏:
一部店舗でテストを行った後、対象店舗を広げていきました。
初期段階では、こちらの意図が伝わりづらく、入力内容が想定と異なることもありました。そこで、営業部長にも目的を理解してもらい、エリアマネージャーへ展開していく流れをつくりました。システムを定着させるには、使う人だけでなく、組織として目的や運用方法を共有することが大切だと考えています。
写真とコメントで、改善指示を具体的に記録
—店舗チェックでは、写真やコメントをどのように活用されていますか。
近藤氏:
口頭だけでは伝わりにくい内容も、写真があることで具体的に共有しやすくなります。改善前の状態や指摘したい箇所を写真で残し、コメントで指示内容を記録することで、エリアマネージャーと店長の間で認識を合わせやすくなりました。臨店時に伝えた内容を後から見返せるため、「何を指摘されたのか」「どのように改善すべきなのか」が明確になり、改善に取り組みやすくなっています。
店舗チェック機能では、SVコメント、店舗コメント、回答画像をあわせて記録できる。指摘から対応までの流れを一画面で確認できるため、改善内容の共有や振り返りがしやすい
—店舗側には、どのような変化がありましたか。
大中氏:
店舗側にとっても、指示内容を後から見返せることは大きなメリットになっています。
以前は、忙しい店舗業務の中でメモを取りきれなかったり、指摘内容を忘れてしまったりすることがありました。現在は、前回の指摘内容や改善すべき点を確認できるため、対応を進めやすくなっています。
当初は、店長にとって“やらされる”印象が強くなるのではないかという懸念もありましたが、改善内容が明確になることで、前向きに取り組みやすくなった面もあります。
やるべきことを明確にし、店舗改善と育成につなげる
—導入後、エリアマネージャーの臨店業務にはどのような変化がありましたか。
近藤氏:
以前は、店舗に行って何を見るのかが明確に決まっていない部分もありました。現在は、チェック項目に沿って確認することで、どの店舗で何を見て、何を改善につなげるのかを明確にできるようになっています。
狙いを持って確認し、期限を決めて改善につなげられるため、店舗側も対応しやすくなりました。確認すべきポイントが明確になることで、手つかずで終わってしまうことを減らし、店舗運営品質の向上につなげられると考えています。
店舗チェック機能に記録された内容をもとに、エリアマネージャーと店長が改善内容を確認
—店舗チェックの記録は、マネジメントや人材育成にどのように活用されていますか。
大中氏:
店舗チェックは、単なる確認作業ではなく、教育ツールとしても活用できると考えています。
エリアマネージャーが店長にどのような指導をしているのか、営業部長がエリアマネージャーにどのようなフィードバックをしているのか。記録が残ることで、指導の仕方そのものを振り返ることができます。
店長から現場の意見を伝え、それをエリアマネージャーや部長が汲み取って次の改善につなげられる点にも価値を感じています。
今後は、店舗チェック機能の活用をさらに広げたい
—今後、店舗チェックをどのように活用していきたいですか。
近藤氏:
現在の店舗チェック機能は、使いながら見えてきた課題もあるため、今後も改善を重ねていきたいと考えています。
まずは、エリアマネージャーによる臨店時の確認業務をより良い形にブラッシュアップしていく予定です。加えて、防火チェックなど、店舗で日々行う確認業務にも応用できるのではないかと考えています。
臨店業務での活用を深めながら、他の業務にも活用の幅を広げていきたいです。
—業務連絡やビジュアルマネージャーなど、他機能への期待を教えてください。
大中氏:
業務連絡については、既存の基幹システムとの役割分担を整理しながら、活用を検討していく必要があります。
ビジュアルマネージャーについては、社内コンテストや良い売場づくりの共有など、店舗の前向きな取り組みにも活用できるのではないかと考えています。
まずは店舗チェック機能を軸に、店舗運営品質の向上と、エリアマネージャー・店長の育成につなげていきたいです。
会社名:株式会社ブロンコビリー
本 社:愛知県名古屋市中村区椿町1-5 BBビル
設 立:1983年12月26日(創業:1978年)
事業内容:レストラン事業
店舗数:全店直営152店舗/グループ合計164店舗(2026年8月31日現在)
ホームページURL:https://www.bronco.co.jp/corporate/